同窓新聞
第764号(2026年9月号)
2026.10.30
螢光板
俳句で特定の季節を表す言葉を「季語」という。春夏秋冬と新年の五つに大別され、時候や天文、地理、動植物、生活に至るまでその種類は多岐にわたる。正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の「柿」や、小林一茶の「名月をとってくれろと泣く子かな」の「名月」などがその代表だ。世界に類を見ない十七音という短い定型詩の中で、季語は一瞬にして鮮やかな季節感や情景を呼び起こす。これは作者と読者の間に、日本の四季に対する豊かな共通体験があるからこそ成り立つ表現だろう。しかし近年、気候変動により夏と冬が長くなり、「日本はもはや四季ではなく二季なのでは」という印象を持つ人も多い。猛暑や豪雨など過酷な気象の変化を実感する年も続いている。気候が変われば、季語の持つ感覚も変わっていくのだろうか。「秋澄む」といった美しい言葉も、やがてピンとこなくなる日が来るのかもしれない。我々の生活に合わせて新たな季語が生まれるとともに、これまでの季語も日本人の共通イメージとして残り続けてほしい。秋晴れの空の下、刈り取り間近の田を眺めながら、そんなことを考えた。
「天高し 雲行くままに 我も行く」 高浜虚子
目次
1面
- 9月定例理事会
- 蛍光板
- 我が学生時代 川口市立医療センター 産婦人科部長 千島史尚(59回生)
2面
- 選挙管理委員会から
3面
- 新キャンパスへの道— 体育館・看護学校跡地の更地化と、語り継がれる「水道タンク」の道標 —(60回生 救急集中治療医学分野)
- 新 同窓会長室から(8) 会長 吉澤明孝(58回生)
- クラス名考「双九会」 初期臨床研修医 山根果也(99回生)
- 愛と死を見つめて 齋藤 勉(49回生)
4面
- 医学部同窓会の歴史(2-2)なぜ「同窓会会長」が「同窓会理事長」であったか? 医学部同窓会監事 西成田 進(46回生)
- 学芸 心電図検定試験、受験者50倍の謎 防衛医科大学校 医学教育研修センター 臨床研修部門教授(総合臨床部兼務) 日本大学 客員教授 医学部内科学系総合診療学分野 橋本賢一(68回生)
- 若い人たちにお薦めする3冊の本 医学教育センター センター長 日臺智明
- 税を考える(59)医療機関の事業承継と相続対策 公認会計士 松田理明
5面
- ひきこもりのアウトリーチ支援に小児科医の関心は必要か? 医療法人こども未来(川口市開業) 神山 浩(65回生)
- 論壇「猛暑」は社会現象か?
- 埼玉医科大学総合医療センター 眼科教授就任のご挨拶 田中公二(79回生)
- 心に残っている患者さん 宮下光男(57回生)
- 今はもう晩年 功労会員 大西雄太郎(35回生)
6面
- 学生学会参加費用支援金受領者報告(同窓会が医学部学生の学会参加費用を支援) 第115回日本病理学会総会 令和8年4月16日~4月18日開催 宮澤亜実(医学部5年生)
- 今、学生は… (130)ほーかご心電図くらぶ部 主将 里見真之介(医学部5年生)
- 第68回 日本婦人科腫瘍学会 学術講演会 2026年7月17日〜19日開催 札幌コンベンションセンター 山崎 凪(医学部3年生)
7面
- 一般教育学系 医系自然科学分野 主任教授就任挨拶
- 一般教育学系 医系自然科学分野 谷口哲也
- 同窓会だより
祝賀会・ピッツバーグ同窓会報告 丹羽先生教授ご昇進をお祝いして 生体機能医学系生理学分野 主任教授 三木敏生(65回生)
8面
- 動向(令和8年7、8月)
- 関連病院紹介 板橋区医師会病院 院長 髙橋典明(58回生)

